ASUS JAPANが、2月5日(金)に発売予定のAndroidスマートフォン「ZenFone Zoom」を一足早く入手したので、前回のフォトレビューに引き続き、メイン機能のカメラについて簡単に実写レビューでお届けします。
ZenFone Zoomは、5.5インチFHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶を採用したAndroid 5.0スマートフォンで、CPUにはIntel Atom「Z3580」(2.33GHzクアッドコア)もしくは「Z3590」(2.5GHzクアッドコア)を採用しています。RAMは「ZenFone 2」と同様に4GBメモリを搭載しています。
1300万画素の1/3型CMOSセンサーを採用したメインカメラには、HOYAの10枚のレンズとモジュールで構成された光学3倍ズームが搭載されています。焦点距離は35mm判換算で28mm〜84mm、F値は2.7〜4.8です。4段相当の光学手ブレ補正(OIS)、0.03秒でフォーカスが合うレーザーオートフォーカスも特徴的です。
今回、ASUS JAPANの発表会でも画質比較があったAppleの「iPhone 6s」とも比べてみました。
iPhone 6s (1倍)
ZenFone Zoom (1倍)
ZenFone Zoom (3倍)
イルミネーションのある夜景を撮影してみました。
iPhone 6sとZenFone Zoomはワイド端がほぼ同じですが、ZenFone Zoomのほうがレンズが暗いため写りに出ています。テレ端の光学3倍ズーム時についてはOISが優れているからなのか、片手持ちな夜景でも手ブレの影響はなさそうです。画質を保ったまま寄れています。
iPhone 6s (1倍)
ZenFone Zoom (1倍)
ZenFone Zoom (3倍)
明るい場所での撮影。色の傾向がやや異なり、ZenFone Zoomのほうが落ち着いているように見えます。3倍ズームすると、写真のように近づくことができない装飾も解像度を損なわないままアップで写せます。ピント合わせも難しくありません。
ZenFone Zoom (1倍)
ZenFone Zoom (3倍)
ZenFone Zoom (1倍)
ZenFone Zoom (3倍)
ZenFone Zoomには、そもそもスマートフォンのカメラに光学ズームが必要かどうか、という点からの意見もありそうで、発表会を見ている限りではメーカーもニーズをまだまだ追えていない感じがありました。
一般的な単焦点レンズでは近づくことができない、上のような状況の被写体でも綺麗に寄ってとらえることができるのは光学ズームの魅力です。ただ、一方で「3倍」ではこれくらいが限界で、ズームとしては少々物足りないかもしれません。「帯に短したすきに長し」といったところでしょうか。
もうしばらく探ってみたいと思います。