レビュー:「ASUS ZenFone 2 Laser (ZE500KL)」台湾・デュアルSIM体験記。

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8月上旬、ASUS JAPANからAndroidスマートフォンの新モデル「ZenFone 2 Laser (ZE500KL)」が発売された。RINGO-SANCOでは、同社からのスマートフォン提供に伴うレビューを掲載している。前回は、前モデルのZenFone 5とZenFone 2 Laserを比較してみた。(→記事はこちら

ZenFone 2 Laserは、人気のSIMロックフリースマートフォン「ZenFone 5」の後継機種で、同じく5インチディスプレイを搭載する。同社が2015年4月にリリースしている5.5インチの「ZenFone 2」が性能怪獣と呼ばれるハイエンドモデルとすると、ZenFone 2 Laserはその流れを踏む5インチのミドルレンジモデルとなる。

今回は、先日の台北旅行でZenFone 2 LaserのデュアルSIMを体験したことをお伝えしたい。(敢えて加筆する必要もないが台湾はASUSのお膝元だ。)

 

◯デュアルSIM対応スマートフォンとは?

まず、デュアルSIMというワードの説明から。率直に言うと、日本国内のスマートフォン・携帯電話市場では全くと言っていいほど聞き慣れない言葉であり、キャリアモデルとして販売されているスマートフォンに同機能が搭載されている機種はない。

デュアルSIMとは、その名の通りSIMスロットを2つ備えているという意味だ。もともとは新興国やプリペイドSIMカードが普及している海外などで一般的に普及している機能で、複数のSIMを切り替えて使うことにより異なる電話番号で発着信したり、ローコストなデータ通信を行うことが可能となる。

国内では長らくキャリアモデルの携帯電話が一般的だったので(今もそうだと思うが)、複数のSIMカードを使い分ける文化は存在しなかった。だが、格安SIMなどのMVNOの普及に伴い、主にデータ通信の面で複数のSIMカードを用いるユーザーも少なくないため、便利な機能として紹介されることが増えてきた。

例えば、スロット1にはキャリアSIMカードを装着して標準の5GBのデータ通信を利用して、月末に足りなくなったときにスロット2に入れたMVNOのSIMカードを利用するという使い方ができる。

もしくは、この記事で紹介するように海外に行ったとき、渡航先のSIMカードをスロット2に入れることで、国内SIMと併用してスマートフォンを利用することも想定される。(ただし、同時利用はできない。)

 

◯台湾でSIMカードを購入

前置きなしでサクサクと進めていきたい。台北旅行に行った際はZenFone 2 Laserを現地で使うことを決めていた。なので、桃園空港に降り立った際、はじめに探したのはプリペイドSIMを取り扱うカウンター「電信服務(Telecommunication Service)」だった。写真で分かるように、カウンターにはユーザーはほとんどいなかった。私の便の到着は9時、これが日中便になると行列ができるらしい。

このカウンターでは、台湾の携帯電話キャリアのうち「中華電信(Chunghwa Telecom)」「台湾大哥大(Taiwan Mobile)」「遠傳電信(Far EasTone)」の3キャリアが扱われていた。事前に[email protected]さんから台湾大哥大が無難だと聴いていたので、迷わずに。

台湾大哥大では3日間で300台湾ドル(約1,157円)のLTE使い放題プランが用意されている。国内経由のWi-Fiルーターのレンタルは1日あたりがそれくらいの価格なので、現地でSIMカードを買ったほうが圧倒的にお得だ(日帰りの旅だったので結果的にはトントン)。キャリアのローミングは30MBで980円という状況なのでもっての外。

ということで、カウンターで3日間無制限のLTEデータSIMカードを購入。際して、SIMフリーのスマートフォンを持っているかどうかを尋ねられた。身分証明書としてのパスポート提示も必要。(提示したときに「日本人だー」と女の子のスタッフが笑顔ではしゃいだのはプラスの意味に捉えたい…)

台湾大哥大の場合、その場でスマートフォンにSIMカードを装着してAPN等を設定してくれる。精通している人には必要ないかもしれないが、面倒な設定を全て完了して通信可能な状態を一緒に確認できるのは心強い。

なお、ZenFone 2 LaserのLTE対応バンドはFDD-LTE: 2100MHz(1)/1800MHz(3)/850MHz(5)/800MHz(6)/900MHz(8)/1700MHz(9)/800MHz(18)/800MHz(19)/700MHz(28)で、台湾キャリアが使用するBand 3/8/28に対応しているので、キャリアの対応バンドを気にすることなくSIMカードを購入できる。

 

◯ZenFone 2 Laserで通信。モバイルルーター代わりにも。

ZenFone 2 LaserのSIMスロット1にNTTドコモのSIMカードを装着していたので、スロット2に購入した台湾大哥大SIMを装着してもらった。これらのSIMカードをスマートフォンで同時に使用することはできないが、リアルタイムで切り替えることはできる。

これは非常に重要な要素で、ZenFone 2 LaserのデュアルSIMスロットは双方が4G LTE/3Gに対応している。したがって双方がLTE対応SIMカードであっても、場所を変えることなく使える(片方のみがLTE対応というスマートフォンも多い。)

ZenFone 2 Laserの「デュアルSIMカード設定」から、優先するSIMカードを切り替えることができる。事業者名は待ち受け画面に表示されるのでそれほど不安はないかもしれないが、今どちらのSIMカードで通信しているかを確認するには、この設定を見ると一目瞭然となる。

なお、電話を使用するときにもデュアルSIMカード設定の項目が表示され、発信する電話番号を切り替えることができる。

私の場合、iPhone 6やGalaxy S6も持ち歩いていたので、ZenFone 2 Laserからテザリングで4G LTEの電波をずっと飛ばしていた。台北に9時に到着してからの帰国前の23時過ぎまで、およそ14時間で電池は10%程度残っていた。一回も充電していないのに実に頼もしい結果だ。

一度だけ、試しにネットワーク速度を測定してみた。結果が右のスクリーンショット。下り12Mbps、上り18Mbpsは決して速いとは言えないものの、これくらいで安定してくれていると不便はない。測定場所は桃園空港。

 

◯旅行後記

Yahoo!地図より

帰国後、改めて地図を見てみる。台湾は心情的には非常に近い海外だが、東京からの距離としてはやはり遠い。しかし、ZenFone 2 Laserなどの高性能かつデュアルSIM対応のSIMフリースマートフォンと、現地のLTE対応プリペイドSIMカードがあるだけでずいぶんと便利な旅ができるようになったと感じる。

現地の人と連絡を取ったり、観光地情報を絶えず検索する。あるいはSNSを確認したりブログを書く。こうした作業にスマートフォンはもはや欠かせない。海外旅行を念頭に、その地域にフレンドリーなスマートフォンを選ぶというのも有効なのではないか、今回の台北旅行で改めて認識させられた。

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About Author

Ryu

RINGO-SANCO オーガナイザー。ガジェット好き。携帯電話を専門に、Appleのスマートフォン戦略やその他のメーカーの動向を追いつつ、様々なスマートフォンをレビュー。ポッドキャスト「ミリオン・ドッツ」メンバーも務める。

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