ARROWS NX F-02G:「Super ATOK ULTIAS」でどこまでも賢い文字入力
RINGO-SANCOでは、NTTドコモが販売する富士通製Androidスマートフォンで2014年秋冬の最新モデル「ARROWS NX F-02G」を入手したので、複数回に渡りレビューしています。
第1回目はARROWS NX F-02Gのデザインへのこだわりを中心にハードウェア面を、第2回目はWQHDディスプレイについて紹介しました。
今回は、富士通とジャストシステムが共同で開発した日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」について、その使い勝手の良さと驚くべきほどに賢い変換能力をご紹介します。
1. 賢さ事例その1 〜長押しですべて入力可能〜
まず、F-02Gでは標準のQWERTYキーボードで長押しによる大文字/記号のフリック入力に対応しています。
写真を例に、「&」を入力したいとき、あるいは「H」と大文字で入力したいとき、従来は記号キーボードに切り替えたり、キャプスロックキーを押したり押しながら入力したりと、結構面倒です。
そうしたとき、F-02Gは各キーボードに充てられた記号を長押しで選択できるほか、大文字も長押しで入力することができます。
同じ入力を他のスマートフォンではどう行うのか、例えば上の機種ではQWERTYキーボードから記号キーボードに切り替えて、もしかするとさらに深い階層に進んで選ぶ必要があり、ここまででなんと入力までにボタンを3回押す必要があります。
F-02Gは長押しでどこまでも入力できるので、記号や数字を入力するときにキーボードを切り替える必要がなくなります。
これはかなりストレスフリーです。
2. 賢さ事例その2 〜予測する予測変換〜
「予測変換」とは名ばかりで、名詞がくると次に助詞を並べる、程度のことしかできないスマートフォンもあります。
F-02Gだけ、というわけではないですが、Super ATOK ULTIASでは直前の文章を理解して、それにあった次の言葉を予測します。日本語版コーパス、的な感じです。
写真を例にF-02Gで「音楽を」と入力すると、予測変換には「学ぶ」「聴く」「教える」といった候補が出てきました。
比較として、これを他のスマートフォンでやってみます。
「聴く」系は出てきているものの、トップヒットの「気持ち」は全く予測変換になっていません。
これはおそらく、予測変換しているというよりは単に過去に「き」を入力したときに私が使った履歴のようなもので、特に「音楽」というワードとのつながりはありません。
文字入力というスマートフォン最大のタスクをこなすためには、賢い予測変換は必須です。
F-02Gの魅力は、その機能を標準搭載しているという点だと思います。
3. 賢さ事例その3 〜アプリによって異なる変換〜
F-02GのATOKは、アプリによって異なる変換候補を提案します。
例えば地図アプリでは地名を優先し、電話帳アプリでは人名を優先します。
この機能を知ったとき、私は正直、文字入力の進化に驚きました。
早速試してみました。
左はGoogleマップで「ふく」と入力した結果、右はGoogle検索での「ふく」の変換候補です。
マップでは「福岡」や「福島」、「福井」などの地名が変換候補に挙がっています。
一方で、Google検索では地名候補も混じっていますが、その他の一般候補が含まれました。
4. 文字入力は正義!
今回紹介した予測変換機能は、おそらく普段は気にせずに使っているものです。
一方で、その標準機能がユーザーのストレスを少しずつ減らし、文字入力にかかる時間を短縮させ、ひいてはスマートフォン全体の満足度を高めるものになると思います。
文字入力でスマートフォンを選ぶ、そういう選択肢もあり得るくらい重要な要素です。
富士通がユーザービリティを考えて提案する「Super ATOK ULTIAS」は、文字入力に対するひとつの答えかもしれません。
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