レポート:Y!mobileの魅力を料金体系から探る

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みんなの手に、Y!のチカラを。

手元でアイデアを生み出し、
手元で想像力を育み、
手元から物語が生まれ、
手元から世界を変える。
手元で夢が羽ばたき、
手元で笑顔を生み出し、
手元でヒーローになり、
手元から優しい社会をつくる。
できなかったことが、できるようになる。
そんなインターネットの持つ不思議なチカラを、
すべての人の手元に届けるために。
2014年8月1日。
新しいモバイルが誕生。

(引用元)

 

1. ドタバタのサービスインと筆者の場合

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私は、サービス開始翌日の8月2日に第1弾スマートフォンである「STREAM S 302HW」を購入しました。

今回は新規参入ということではないものの、ブランド刷新の際にはすぐにサービスを確かめたいという思いは今も昔も変わっておらず、それはソフトバンクモバイルのときも、ディズニー・モバイルのときも同じでした。

 

結果として、STREAM Sは通常価格24,000円に対して一括価格1円という非常に安価な価格で購入することができましたが、公式で行っている10,000円キャッシュバックと代理店独自の施策を合わせて1本という感じだったのでしょうか、割引の内訳はわかりません。(→ハンズオン:ワイモバイルのスマートフォン第1弾「STREAM S 302HW」

 

そして、さすがバタバタのサービスイン。様々なトラブルがお店を待ち受けていたようです。

ほとんどはシステムトラブルで、GENIEで登録時、家族割引適用のために主回線の番号を照会するわけですが、顧客情報が出なかったり、かと思いきや最終確認画面では適用済みになっていたりと、ワイモバイルセンターは店舗からの問い合わせで劇混みだったようです。

ymobile0701そしてもうひとつ。各所から聴こえてきたワイモバイルの個人情報への意識に対する批判。

 

契約時、新たにY!mobileサービスを受けるためにはIDの作成やメールの設定が必要となりますが、ワイモバイルはそのオペレーションをユーザー側ではなく店舗スタッフが行うように指示しているようです。

そのため、アカウントのIDおよびパスワード、さらにはヤフーのアプリをインストールするためのGoogleアカウントまでをも紙に記載させるオペレーションが組み込まれており、私もさすがにこの一連の作業は断り、自分で手打ちしました。

 

ワイモバイルとしては重要な登録なので、必ず行われるように店舗実施のカタチを取っているのでしょうが、パスワードなどの個人情報を紙に書かせる意識には驚かされます。

 

2. 料金プランの魅力

サービスインのドタバタ劇はやや批判的な内容となりましたが、それ以外では魅力的な点が多く存在するので、ここからはメリット面を見ていきます。(本記事の価格はすべて税抜きです)

 

 

ワイモバイルが提供する料金プランは、データ定額と音声定額がセットになったシンプルでリーズナブルなラインアップを特徴とします。パケット使用量に応じて、月額2,980円(1GB)、3,980円(3GB)、5,980円(7GB)の3段階を用意しています。

通話は、完全定額ではなく「1回10分、月300回まで」の限定定額で、従来のだれとでも定額と同種のものを採用しています。こちらは月額1,000円で完全定額にすることもできます。

 

3. ヤフーとの連携

ただ実際は、月1GBでスマートフォンをまともに使うのはほぼ困難です。0.5GBごとに500円で容量を追加することもできますが、ワイモバイルではその他の選択肢も用意されています。

 

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それが「パケットマイレージ」です。

 

最終的に資本が一銭も入らなかったヤフーとの「密接な連携の下」で提供されるこのサービスは、Yahoo! JAPANのトップページにアクセスすると、プランSで1マイル、プランMで3マイル、プランLで7マイル、1日1回マイレージが貯まる仕組みです。

マイルは月毎に翌月のランクを決定し、80~199マイルでブロンズ(+0.5GB)、200~399マイルでシルバー(+1GB)、400~599マイルでゴールド(+5GB)、600マイル以上でプラチナ(無制限)の追加使用量が翌月分に付与(通信制限時に解除する際に利用)されます。

 

 

9月まではキャンペーンで一律1日7マイル付与されるので、どの料金プランでも翌月分に最低でも1GB分が特典として付与されることになります。

また、5日連続でYahoo! JAPANにアクセスすると0〜200マイルが当たる「パケくじ」ができます。毎日アクセスすると月6回まで行うことができる計算です。

 

前述のキャンペーン終了後に1日1マイルの付与となるプランSでは、0.5GBのブロンズ特典である80マイルに到達するためにはこのパケくじで50マイルを当てる必要があります。

プランMとプランL契約者は、毎日アクセスすることでそれぞれ90マイル、210マイル貯まるので、翌月のランクがそれぞれブロンズ、シルバーに確定し、通常の使用量に加えて自動的に0.5GB、1GBが付与され、3.5GB、8GBが実質的な上限となります。

 

 

ハイエンドプランであるプランL(5,980円)の実質上限8GBを他キャリアで得るためには、ドコモでは5GBのデータMパック(5,000円)に3GBを3,000円で追加した料金である8,000円に基本プラン2,700円とspモード300円を加えた11,000円が最低でも必要となります。

KDDIの料金プラン「カケホとデジラ」でも月額9,800円、同じソフトバンクグループのソフトバンクモバイルでも月額11,000円(8GB、10GB同額)なので、ワイモバイルが用意している月額1,000円の通話完全定額オプション「スーパーだれとでも定額」を追加して通話定額の条件を揃えても、ワイモバイルの料金プランは圧倒的な低コストを実現していることになります。

 

4. 旧イー・モバイル、ウィルコムの主回線で割引

すでに旧イー・モバイルとウィルコムの回線を持っているユーザーにも適用される、新しくワイモバイルを追加するとお得な家族割引サービスが用意されています(対象プラン契約時。)

 

シチュエーションとしてありそうなのが、これまでスマートフォン+2台目としてウィルコムを持っていたユーザーが、スマートフォンをワイモバイルに変えた場合、家族割引の副回線として月額料から500円が割り引かれます。

つまり、上記のようなユーザーはワイモバイルのスマートフォンを月2,480円から持つことができるようになります。

 

既存顧客へ向けた施策は、メインスマートフォンをワイモバイルに変えてもらう重要なポイントになると思います。

 

5. シンプルな端末価格の設定

他の大手事業者とは異なり、ワイモバイルは新機種に「本体価格」「実質価格」などの複雑な割引体系を設けておらず、ユーザーは端末価格を一括購入にせよ割賦購入にせよ、そのまま負担するカタチを採用しています。

STREAM S 302HWの場合、本体価格は一括購入で24,000円。24回の割賦購入では月額料に1,000円の端末代金が加算される計算になります。

 

今後、ハイエンドモデルで本体価格が高額な機種が出てきた場合はともかく、他社を見渡しても現状ミドルレンジクラスで発売開始時に30,000円を切る本体価格で設定される機種は少ないので、ワイモバイルは選べる機種は少ないながらもコストパフォーマンスの良い選択ができるシステムになっていると言えます。

 

6. ワイモバイルの弱点

モノゴトには良い面と悪い面があり、ここでは後者の話を少しだけ。

 

まず、これまで紹介してきた料金に関する項目は「新規」「MNP※」「機種変更」時の価格ですが、MNP※の注釈に該当するのが「ソフトバンクモバイル、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからMNP転入の場合は月額料に1,000円加算」という点です。

この種の制限は従来からも存在し、当然といえば当然なのですが、同じソフトバンクグループ内で顧客を取り合っても何ら事業者にはメリットがありません。

 

ワイモバイル(ソフトバンク)的には、新規か他社からのMNPを毎月の料金面でも優遇して、グループ内で極力MNPをさせない選択肢を作りたいのでしょうが、現状ソフトバンク系を使用していて電話番号持ち運びでワイモバイルに移りたいユーザーには価格面での魅力が半減します。

 

 

もう1つは前述した機種ラインナップの乏しさ。

現時点でのスマートフォン新機種はSTREAM S 302HWのみで、ミドルレンジのため機能面も限られています。

9月以降の新機種として耐衝撃性を搭載したMILスペックの「DIGNO T 302KC」も魅力的ですが、ワイモバイルは、今後どのようなオリジナリティを持った機種ラインアップで他社と違いを見出すのか、ブランド戦略に直結します。

 

いくら料金面で他社に有利な条件を提示できても、最終的には製品力が大手キャリアとしての勝負どころになる感じは否めません。

今後は独自のラインアップを維持できるか、従来のようにソフトバンクモバイルの売れ残り機種がただ流れるだけになるのか、あるいは国内で圧倒的な人気を誇るiPhoneシリーズに手を出すのかなどを含めて、動向に注目が集まります。

 

7. MNOの強みを活かせるか

 

3大キャリアの新料金プラン移行や、MVNOの提供する格安SIMとSIMロックフリー端末が話題となる中で誕生した新しいブランド「Y!mobile」。

ドコモ、KDDI、ソフトバンクに出来ない柔軟性のある動きと、格安をうたうMVNOには難しい「MNOらしい」保証サービスやサポートでユーザーをバックアップして欲しいというのが率直な感想。

 

まだ、Y!mobileは始まったばかり。これまでの枠や幅を超えられるのか、今後の成長に期待したいです。

 

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Ryu

Author: Ryu

RINGO-SANCO オーガナイザー。ガジェット好き。携帯電話を専門に、Appleのスマートフォン戦略やその他のメーカーの動向を追いつつ、様々なスマートフォンをレビュー。ポッドキャスト「ミリオン・ドッツ」メンバーも務める。

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