写真レビュー:微調整で培った歴史・・・「Xperia Z2」と「Xperia Z1」のデザインを比較する。
NTTドコモが、5月21日から販売を開始したソニーモバイルコミュニケーションズ製フラグシップモデル「Xperia Z2 SO-03F」は、これまでの「Xperia Z」シリーズのフラットフォルム「オムニバランスデザイン」を踏襲し、多くの部分に細かい改良を加えています。
今回は、Xperia Z2の筐体デザインを、前モデルのXperia Z1との比較とともにレビューしていきます。
Xperia Z2は「繋ぎ目のない」エッジを実現したフォームファクターが良く語られますが、確かにエッジ部分を見てみるとディスプレイのガラスからラウンドのエッジ、そしてアルミ削り出しのメタルフレーム間のポリカーボネートフレームまでの繋ぎ目がありません。ソニーモバイルではこれを「インサートモールディング」という一体成型と説明しています。
上部側面の比較です。上がXperia Z2、下がXperia Z1。Z1にはディスプレイガラスからラウンドエッジ部分までの繋ぎ目が確認できますが、Z2ではディスプレイガラスがエッジに一体化されています。
イヤホンジャックは従来と同じ位置(上部左)に、Z2ではノイズキャンセリング用のセカンドマイクが追加されています(Z1では背面パネルの上部に配置)。
下部側面を比較してみました。この部分はデザイン的に大きく異なります。
Z1では、送話口(マイク)とスピーカーを組み込んだメッシュが大部分を占めましたが、Z2には3つの小さな穴だけが配置され外観上もシンプルなデザインになりました。
この3つの穴は、左の1つが送話口(マイク)で、右の2つが端末の余計な空気を抜くための「空気穴」とのことです。従来は無かった要素です。
ステレオスピーカーは、ディスプレイ面の「SONY」ロゴの下に配置変更されています。
Z2では、ストラップホールが左下に移動しました(Z1は右下)。この角度からもインサートモールディングで繋ぎ目のないデザインが分かります。
次に右側面の比較です。従来通り電源キーが中央辺りに、その下に音量キーがあります。また、下部にはシャッターボタンがあり、Z2では少々大きくなっています。
これまでSIMスロットがあった部分は、microSDカードスロットに配置変更されました。
左側面の比較です。卓上ホルダー用の充電接触端子は従来通り中央部に配置。その上には、Z1では「microSD」「microUSB」スロットがそれぞれ配置されていたところ、Z2では、microSDカードスロットが右側面に配置変更されたため、microUSB端子とSIMスロットが同じカバーでまとまりました。そろそろmicroUSB端子もキャップレスに対応して欲しいのですが・・・。
なお、Xperia Z2は5.2インチディスプレイで、Z1の5インチよりも大型化され、高さが3mm広がりました。ただし、幅は1mm、厚さは0.3mm小さくなり、重量も8g軽量化されました。
これまでのXperiaシリーズ(Xperia Tablet Z / Xperia Z Ultra / Xperia UL / Xperia VL)
こうして見ていくと、ソニーモバイルは「Xperia Z」以降のフラグシップモデルでは基本的なデザインを踏襲し、最近では半年のペースで細かな改良を加えているスタイルを採っています。スマートフォンブランドが成熟するための重要な要素の1つであるプロダクトデザインに一貫性があるところや、安定的な改善を施していることが、今の国内外のソニーモバイルのXperiaシリーズが支持される所以だと感じます。
ソニーには、まだまだハイレゾ技術やディスプレイ、カメラなどスマートフォン向けの隠し球が残されているので、今後のXperiaスマートフォンにも期待したいです。
主な仕様:
ディスプレイ:5.2インチフルHD(1920×1080ピクセル)
OS:Android 4.4.2(KitKat)
CPU:2.3GHz「Snapdragon 801 / MSM8974AB」
カメラ:2070万画素カメラ(メイン)
その他:赤外線通信、おサイフケータイ、ワンセグ、フルセグ、防水・防塵
VoLTE:◯
製造:ソニーモバイルコミュニケーションズ
発売時期:5月21日
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