ソフトバンク、サムスン製スマートフォンの取り扱いを再開する方針
ソフトバンクモバイルは、今春にもサムスンエレクトロニクス製スマートフォンの新商品を投入します。
ソフトバンクとサムスンは、2010年8月発売の「941SC」以降(スマートフォンに限定すると2009年12月発売「SoftBank X01SC」以降)は新商品を開発しておらず、サムスンにとっては約4年ぶりの供給となります。
新商品は、昨年グローバルで発売されているGALAXY S4の派生モデルを国内向けにカスタマイズしたもので、既に国内の各認証機関を通過しています。
GALAXY S4 mini
こうした再接近の背景には、両社の思惑の一致があります。
サムスンは、初代「GALAXY S」以降、NTTドコモへ重点的に主要端末を供給してきましたが、昨年「ドコモのツートップ」として販売された「GALAXY S4」の販売台数が期待よりも振るわず、その後もドコモが同9月にApple「iPhone」シリーズの発売に踏み切ったため、後継機種である「GALAXY Note3」や「GALAXY J」などの秋冬モデルも販売台数が伸び悩んでいました。ソフトバンクに端末を供給し同社との新たな関係を確立することで、限定のキャリアに依存しない販路拡大を図ります。
また、ソフトバンクは、iPhone 3G以降「iPhoneキャリア」として安定的に販売台数を伸ばしてきましたが、2011年のKDDIの販売参入に加えて、昨年のドコモの参入により、同分野での競争が激しくなっていることや、同社のiOSデバイス販売比率が全体の90%以上で推移しており他キャリアよりも不健全な状態で偏りがみられるため、Androidスマートフォン市場にこれまで以上に注力することでバランスの改善を狙います。
両社が急速に近づいたと見られるのは昨年8月、当時はドコモが秋冬モデルで「ツートップ」戦略からサムスンを除外する方針を固めていました。また、iPhoneの新製品発表間近でドコモによる取り扱いが噂として取り沙汰されていました。
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