レポート:HTC NIPPON「HTC Desire EYE / 626」説明会

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HTC NIPPONが、国内のSIMフリースマートフォン市場に(再)参入することを発表した10月1日(木)の夜、筆者を含めた数十名のブロガーを対象に改めて同社の戦略を聴く機会をいただいた。

後日、RINGO-SANCOでは新機種「HTC Desire EYE」および「HTC Desire 626」のレビューをお届けする予定だが、ここでは説明会の模様と、今後のHTCの国内戦略について簡単にレポートしたい。

 

◯HTCの歴史と「再参入」

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冒頭、HTC NIPPONの玉野浩社長は、同社のスマートフォンを振り返り、1997年の設立以来、日本国内で初めてSIMロックフリーのスマートフォン「HTC X7501」をリリースした歴史に触れた。

Androidスマートフォンとしては、NTTドコモに国内初のAndroidスマートフォン「HT-03A」を供給したり、KDDI向けに国内初のWiMAX対応スマートフォン「HTC EVO」を投入するなど、積極的にイノベーションへの挑戦を続けていることをアピール。最近もKDDI向けに「HTC J」シリーズを投入しつづけている。

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個人的な意見として、HTCがここ数年に国内投入したスマートフォンに共通しているのは、日本市場向けのローカライズに重きをおく姿勢が明確という点で、先の「J」シリーズはその象徴とも言える。比較的早い段階でおサイフケータイや防水など国内需要が高い仕様を採り入れたりしてきた。

筆者は、2013年の「HTC J One」日本発売パーティーや、2014年の「HTC Conference 2014」にも参加して同社の戦略を見てきたが、2015年はキャリアの枠を超えて、よりパーソナルに近づくスマートフォンメーカーとして歩もうとしている。

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そして今回発表されたのが、HTCが満を持して国内SIMロックフリー市場に「再参入」するミドルレンジとハイエンドのスマートフォン。知る人ぞ知る「HTC Desire」を冠するなんとも懐かしい2機種だ。

 

◯2機種のSIMロックフリースマートフォン

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HTC Desire EYE」は、5.2インチフルHDディスプレイに、メインカメラとインカメラどちらも1,300万画素の高画質カメラを搭載した贅沢な仕様のスマートフォンで、いずれのカメラにも2カラーフラッシュ(デュアルLEDフラッシュ)が搭載されている。

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Android 5.1(Lollipop)バージョンで、CPUにはQualcomm社の「MSM8974」2.3GHzクアッドコアプロセッサを採用。内蔵ストレージは16GBで、メモリは2GB。国内で販売されているSIMフリースマートフォンで、かつ海外メーカーとしては珍しい防水・防塵性能も搭載しているため、水回りでも安心して使うことができる。

販売価格は、直販価格5万2,800円(税抜)でSIMフリースマートフォンとしてはハイエンドクラスの価格帯。発表と同時にオープンしたHTCのオンラインストアで予約すると、ドットビューケースがプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。

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もう一つの「HTC Desire 626」は、5インチHDディスプレイを採用したAndroid 5.1(Lollipop)バージョンのスマートフォンで、メインカメラに1,300万画素の高画質カメラを搭載し、インカメラを500万画素に抑えた(それでもiPhone 6sと同等だが)ミドルレンジモデル。

CPUにはQualcomm社の「MSM8916」1.2GHzクアッドコアプロセッサを採用している。内蔵ストレージは16GBで、メモリは2GB。こちらのモデルは防水・防塵性能は有していない。

販売価格は、お買い求めやすい直販価格2万9,800円で、こちらもオンラインストアで予約すると、ドットビューケースがプレゼントされるキャンペーンが実施されている。

 

◯年中無休のサポートライン

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他のSIMフリースマートフォンメーカーとの差別化として、HTC NIPPONではフリーダイヤルのサービスセンターを設けた。購入前の相談から、購入後のサポートまで年中無休でやるとのことだ。

例えば、どのSIMカードを購入したらHTC製スマートフォンで使用できるのかといった、メーカーの枠外の質問にも答えられるという。

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関連して、HTCアフターサービスでは最短5営業日で修理品を返却する交換サービスを提供。今後はAppleのような交換修理も視野に入れているとのことだ。

 

◯HTCの国内戦略

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(ワイヤレスカメラ「HTC re」=国内未発売)

 

質疑応答では、様々な質問がマーケティングチームやセールスチームに寄せられた。その中で筆者が質問したのは大きく2つ。いずれもセールスチーム宛て。

  1. HTCと同じ台湾ブランドのSIMフリースマートフォンが国内市場では強いが、HTCはどのような販売目標のもとでライバルと戦うのか

  2. 某韓国メーカーはブランド戦略で周辺機器などのアクセサリにも注力しているが、HTCも予定はあるか

まず、質問1について、具体的な販売目標は答えられないとの前置きの上で「数字はアグレッシブ」とのことだった。その上で「某メーカーは量販店に依存しているが、違うことをやっていきたい。具体的なことは言えない」とした。

質問2については、ドットビューケースが好評であるとした上で、様々なことを検討しているとのことだった。また、他の方からの関連する質問で、小型ワイヤレスカメラ「HTC re」を日本で発売するのかどうか問われると、形状が盗撮向きだと国内では受け止められがちなので慎重な姿勢を示したが、アクセサリを展開することそのものには積極的だとのことだった。また、関係者によると、近いうちにVRヘッドセット「HTC Vive」をアクセサリとして投入する話もあるようだ。こちらは来年の早い時期の投入を目指しているらしい。

筆者が質問した某韓国メーカーとはズバリ、サムスン。国内ではメーカー名を伏せて「Galaxy」ブランドを前面に出すことにより、イメージを改善しようとしている。その戦略の1つに、iPhoneのように周辺機器を充実させることにより、購入後の満足度を向上させようと図っている。HTCにはそのあたりの戦略も積極的に採り入れるよう検討して欲しいと感じている。

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About Author

Ryu

RINGO-SANCO オーガナイザー。ガジェット好き。携帯電話を専門に、Appleのスマートフォン戦略やその他のメーカーの動向を追いつつ、様々なスマートフォンをレビュー。ポッドキャスト「ミリオン・ドッツ」メンバーも務める。

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  1. Pingback: 先行レビュー:SIMフリースマートフォン「HTC Desire EYE」(外観)

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