Galaxy S6:似ているようで全く違うスマートフォン。

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サムスン電子ジャパンは、先週、グローバルで既に発表されているフラグシップモデルのスマートフォン「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」を国内メディア向けに初披露するイベント「Galaxy World Tour 2015 in Tokyo」を開催し、NTTドコモとKDDIが、同社の最新スマートフォン「Galaxy S6」シリーズを4月23日(木)より発売することを発表した。

ドコモでは「Galaxy S6 edge SC-04G」および「Galaxy S6 SC-05G」を、KDDIでは「Galaxy S6 edge SCV31」をそれぞれラインナップする。

 

先に掲載した写真はGalaxy S6 edgeを下側から撮影したもので、筆者はこの角度のフォルムが美しいと感じて気に入っているのだが、やはり今回のGalaxy S6シリーズについてささやかれるのは「何かに似ている」ということだ。

ピンとくるユーザーも多いかもしれない、そんなことはサムスン日本法人の担当者も当然理解していて意識している。

 

ただ、単にその何かを模倣しただけのスマートフォンなのか、いや実は他社を圧倒するような出来栄えの新作なのか。

その辺りを、先週末にサムスン日本法人が開催した説明会で用意されたキーワード(キーナンバー)を基に明らかにしたい。

 

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まず、初めにGalaxy S6シリーズはデザインを重視した初めてのGalaxyスマートフォンと言って過言はない。

それはガラスとメタルの両立、それによる奥行きのある立体的なデザインを実現した。

 

2つの異なる素材を巧みに組み合わせる、そこに他のスマートフォンとのフィニッシュ面での差がでた。

Galaxy S6とGalaxy S6 edge、その違いは主に側面まで連なるデュアルエッジスクリーンの有無だが、そのどちらにも、これまでのGalaxyのイメージにはなかった高級感という雰囲気を有している。

 

1000

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Galaxy S6シリーズを手にとってまず感じるのは、その色合いの絶妙さだ。

特に深みのあるグリーンエメラルドなどはライティングによって様々な色に変化する。

 

実はGalaxy S6のガラスの下層には紫外線成形技術を用いた光学フィルムがひかれていて、このフィルムに1000以上の加工を加えて乱反射をさせている。

それにより、ときにセクシーな色合いに、ときにフォーマルな色合いに、場所に応じて表情の違うボディカラーを楽しめるというわけだ。

 

カラーによっては乱反射どころか、ほぼミラー加工と言ってもいいくらいで、人によっては「うるさい」と感じる人もいるかもしれない。

一方で、ミラー代わりとして女性には便利かもしれない。

 

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先にガラスとメタルの融合ボディと説明したが、そのどちらにもコダワリがある。

メタルについて、サムスンはスマートフォンとしては初めて「アルミニウム6013」という種類の合金を使用して耐久性を圧倒的に向上させた。

 

飛行機やヨットの部品にも使われるというこの「アルミニウム6013」は通常のアルミ合金よりも1.5倍の強度を持ち、サムスン担当者は「先日、Galaxy S6は曲がりやすいという話がネット上で流れているが、通常使っていてそのようなことはまず起こらない」と完全否定した。

iPhone 6もメタルボディだが、フィニッシュを比較するとGalaxy S6のほうが細かい加工を施している。iPhone 6は粗が目立つ(iPhone 5sから質が落ちているように感じる)。

 

6.5

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ここで再び冒頭の写真へ。

Galaxy S6 edgeには、Galaxy Note Edgeに次いでエッジスクリーンが採用されたが、最大の特徴は両側面が曲がっているデュアルエッジスクリーンへ進化したことだ。

 

サムスンはただ曲げただけではない。100以上の試作機を作成し、どの角度で曲面を描くのが操作性が良いか、誤動作を防げるか、持ちやすいかなどを徹底的に検証して出た結論がGalaxy S6 edgeのフォルムだ。

 

R=6.5

半径6.5mmで弧を描くことで、デザイン性と機能性を両立させた絶妙な角度が生まれた。

Galaxy S6 edgeに触れると伝わるのがコンパクトさ、そしてエッジスクリーンのデザイン的な美しさだ。

 

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Galaxy S6シリーズはカメラの画素数には手を付けなかった。

ユーザーのスマートフォンの利用方法について調査した結果、多くの人が日中はカメラをあまり使わないことがわかったのだ。利用が多いのは仕事が終わった夜が圧倒的だそうだ。

 

そこで明るく撮れるカメラ、を実現するためにF値1.9のとても明るいレンズを採用した。

しかも最近の自撮りブームを意識して、メインカメラ1600万画素に加えて、フロントカメラにも500万画素の高画素カメラを搭載し、いずれもF値1.9のレンズで夜景に強い写真が撮れるようにした。

 

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実はサムスンは、Galaxy World Tour 2015 in Tokyoのプレゼンテーションのなかで、カメラ画質をiPhone 6と比較してみせた。

あまり日本で比較広告は気に入られるものではないが、映し出された写真を見れば明らかで、iPhoneが苦手とする暗い場所での撮影でもGalaxy S6では明るく美しく撮れている。

 

iPhoneのカメラは綺麗、とよく言われるが、まあ率直に言うとスペック面でも実利用の面でもGalaxy S6のほうが綺麗だった。

あとはシーンごとの調整がどの程度ネイティブに近いか、そういった面は後日改めて検証したい。

 

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Galaxy S6シリーズは、サムスン「Exynos 7420」2.1GHz クアッドコア+1.5GHzクアッドコアのオクタコアプロセッサを採用している。

スマートフォンとしては初めての14nmのプロセッサで、Galaxy S5に比べて150%の性能を誇る一方で、消費電力は70%になった。ちなみに、その他にもLPDDR4規格の3GB RAMとUFS2.0のユーザーメモリの採用により、書き込み速度等も最大140%向上している。

 

AppleのiPhone 6に採用されている「Apple A8」プロセッサが20nmのデュアルコアであることを考えると、おそらく日々の利用時にも違いが出るかもしれない。

 

似ているようで違うスマートフォン

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「似ているようで違うスマートフォン」とGalaxy S6を表現した。

もう似てしまったのは仕方ない、筆者だって似ていると思う。よくぞここまで似させたと思う。

 

だが、Galaxy S6を知れば知るほど、似ているのは外観の一部分のみで、そのほかの部分は前モデルのGalaxy S5と比較しても全く刷新されたシロモノで、Galaxyスマートフォンの新たな挑戦を感じ取れる。

 

Galaxy S6シリーズのレビューは発売日以降にお届けする予定だが、まずはその設計についてご紹介した。

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About Author

Ryu

RINGO-SANCO オーガナイザー。ガジェット好き。携帯電話を専門に、Appleのスマートフォン戦略やその他のメーカーの動向を追いつつ、様々なスマートフォンをレビュー。ポッドキャスト「ミリオン・ドッツ」メンバーも務める。

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  1. Pingback: Galaxy S6 edge:韓国料理でカメラレビュー

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