HTC Conference 2014:HTC J butterflyと未来

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8月19日、HTC NIPPONは都内で「HTC Conference 2014」を開催し、KDDIから8月29日に発売されるAndroidスマートフォン「HTC J butterfly HTL23」を初披露しました。

RINGO-SANCOは、カンファレンスに参加し、これまでに発表会のレポートを掲載しました。
HTC Conference 2014:発表会レポート
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KDDI、デュオカメラ搭載「HTC J butterfly HTL23」8月29日発売

 

今回は、HTC Conference 2014で見えてきた、HTCとKDDIのこれまでの歩みと今後に焦点を当ててみようと思います。

 

HTCとKDDI

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HTC Conference 2014で登壇したHTCのピーター・チョウCEOとKDDIの田中孝司代表取締役社長

 

HTCが、国内初のAndroidスマートフォン「HT-03A」を日本市場に投入したのはNTTドコモ経由でした。

その後は、グローバルモデルベースのスマートフォンをKDDIやソフトバンクモバイルなどに相次いで供給していましたが、転機が訪れたのはいまから約2年前のことです。

 

2012年4月、同社はKDDIと共同で日本市場向けに開発した「HTC J ISW13HT」を発表します。日本を表す「J」シリーズはこのとき誕生しました。

初代である「HTC J ISW13HT」は、ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信機能といった日本向けの機能を搭載したことで、HTCは従来の先進的なイメージに加えて、海外メーカーなのにユーザーフレンドリーな雰囲気が感じられた瞬間でもありました。

 

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「HTC J One」発表時のパーティーにて

 

今回発表された「HTC J butterfly HTL23」の先代モデルであり、初代「J butterfly」シリーズでもある「HTC J butterfly HTL21」が発表されたのが2012年10月。KDDIとの共同開発による国内オリジナルモデルとして、また、日本初のフルHD解像度を搭載したスマートフォンとしてリリースされました。

HTC J ISW13HT、HTC J butterfly HTL21、そしてグローバルモデル「HTC One」の国内モデルとして2013年5月に発表された「HTC J One HTL22」のいずれの発表会にも、HTCのピーター・チョウCEOが来日し、KDDIの田中孝司代表取締役社長が同席しました。

 

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そして、2014年8月、当然のようにチョウ氏と田中氏が登壇して、両社と両者の密な連携をアピールしたのがHTC Conference 2014でした。

 

チョウ氏は発表会において「KDDIとの連携で開発された端末、素晴らしい特徴を持つ製品をこの日本、KDDIから提供したい」とコメントしました。

HTC J butterfly HTL23は、アジア地域でも9月より順次展開されますが、日本国内の発売日である8月29日が最速のタイミングとなります。

 

両社にとっては1年ぶりの新機種の投入で、一時はHTCはもう日本に向いていないのかなと不安なときもありましたが、HTCとKDDIの変わらないパートナーシップを改めて感じさせられる内容でした。

 

 

HTC J butterflyからHTC J butterfly

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HTC J butterfly HTL21

 

新モデルであるHTC J butterfly HTL23は、ブランド名に先代モデルと同じ名称を使用しました。

これは「HTC J butterfly」というブランドを持つスマートフォンであり、同じシリーズであることを強調しているように感じられます。

 

HTCが「日本向けに開発したbutterflyシリーズ」である「J butterfly」をそのまま使用することにより、先代モデルからのシリーズとしての連続性のアピールはもちろん、同じ名前で勝負したHTCとKDDIの決意の表れかもしれません。

 

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デザインも、基本部分は踏襲されています。 鮮やかで光沢のあるルージュ、陶磁器のようなキャンバス(ホワイト)、先代モデルのブラックに置き換わった深い青のインディゴ。いずれも、「あ、butterflyだ!」と思わせる独特なカラーリングでデザインです。

新モデルでは、新たに2つの背面カメラ「デュオカメラ」が搭載されました。被写界深度を測る役割により、Xperia Z2やGALAXY S5などに搭載されている「ぼかし」モードとは違い、通常の撮影でも後からピントを変えることができるようになります。

 

新しいHTC J butterflyには、確かな進化が感じられます。

 

BeatsからJBL

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先代モデルのHTC J、HTC J butterflyとHTC J Oneでは、Beats audioのテクノロジーによる高音質化が図られており、筐体にもBeatsロゴが刻印されていました。

また、HTC JにはBeats Electronicsのインイヤーヘッドフォンも付属していました。

 

HTCの音質へのこだわりは新モデルでも変わりません。

 

実際は同社がBeatsを手放したことが深く起因していると思われますが、HTC J butterflyの新たなパートナーにはJBLが選ばれました。

新モデルのHTC J butterflyでは、HTC BOOMSOUNDにJBLカスタムによるDSP処理機能「LiveStage シグナル・プロセッシング・テクノロジー」を実装し、さらに同社製のインイヤーヘッドフォンも標準で付属します。筐体にもJBLロゴが印刷されています。

HTC Conference 2014では、JBLブランドを展開するハーマンインターナショナルの仲井一雄代表取締役社長が登壇して、JBLとしてのHTC J butterflyの音質への取り組みについて説明しました。

 

「HTCといえば音」と考えているユーザーも少なくはないでしょう。新モデルでもポリシーが引き継がれたことは、HTCファンにとっても大変うれしいことに違いありません。

 

乃木坂46から乃木坂46

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 デュオカメラを試す乃木坂46のメンバー

 

HTC Conference 2014で発表の通り、新モデルのHTC J butterflyのアンバサダーに乃木坂46が再起用されました。

再起用。先代モデルでも、デビューしたての乃木坂46をアンバサダーに起用していたので、約2年ぶりのHTCイメージキャラクター復帰となります。

 

「彼女たちは大人になり、私たちも大人になった」と、HTC NIPPONの村井良二代表取締役社長は振り返りました。

 

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先代モデルのはじけるようなCMは、新モデルバージョンでも健在です。

現時点では「サスペンス風ティザー」篇、「ガチかくれんぼ」篇、「なぜ、そこに!?」篇の3バージョンが公開されており、発売日と同じ8月29日からオンエアが開始されます。

 

別のレポートでもお伝えしましたが、乃木坂46はHTC Conference 2014において、CM起用曲で新曲の『何度目の青空か?』をライブパフォーマンスで初披露しました。

 

彼女たちの爽やかなイメージが、国内はもとより世界中にHTCのイメージとして浸透していくと、様々な層にアプローチできそうです。

 

2012年から2014年

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先代モデルが発売された2012年と、現在2014年では、HTCとKDDIを取り巻く環境にも変化が見えてきます。

 

KDDIは、現在、2012年当時はラインナップしていなかった、サムスンのGALAXYシリーズとソニーモバイルのXperiaシリーズのグローバルモデルを、定番として発売しています。

また、メーカーとのパートナーシップという事例では、LGエレクトロニクスとの強力な連携のもとで、完全オリジナルモデルの「isai」シリーズをこれまでに2種類揃えました。

 

一方のHTCは、スマートフォンメーカーとして、世界的な立ち位置を考えた場合、決して好ましくない状況に立たされているのが現状です。

Appleとサムスンのツートップの存在はもちろん、中国の新興メーカーの台頭により、主要なアジアのマーケットでも思うような結果を出せていない厳しさがあります。

 

今回、HTC Conference 2014を東京で行い、新しい「HTC J butterfly」を披露したことは、先代モデルがグローバルモデルとして相次いで展開された実績を踏まえて、再びHTCとKDDIのタッグのもと「butterfly」が世界に羽ばたくことを狙っているのかもしれません。

事実、発表会には台湾を中心としたアジア系メディアが数多く取材に訪れており、HTC J butterflyの話題は瞬時に世界へと伝わりました。

 

新しいHTC J butterflyはもちろん、HTC J butterflyの成功モデルをもとに新たな試みを模索するHTC、メーカーとのパートナーシップを重要視するKDDI、そして両社の未来にも期待が繋がった2014年8月でした。

 

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RINGO-SANCO オーガナイザー。ガジェット好き。携帯電話を専門に、Appleのスマートフォン戦略やその他のメーカーの動向を追いつつ、様々なスマートフォンをレビュー。ポッドキャスト「ミリオン・ドッツ」メンバーも務める。

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